湿邪(しつじゃ)とは

2019.05.27

皆さんこんにちは。

院長のながぬーです。

お久しぶりです。

忙しゅうーて、忙しゅうーて。

言い訳から入りまして、申し訳ございません (;^ω^)

 

さて、いよいよ蒸し暑い時期が来ましたね! と急に話題 (-_-)

そう、梅雨に入るとジメジメした気候になります。

いやですねー ((+_+))

今回は、「湿邪」について書いてみたいと思います。

 

「湿邪」とは

簡単に言うと、「湿気の多い時期に体に害をもたらす外因(がいいん)」です。

の環境によってもたらされる病の原、とされる6つある邪気の中の一つになります。

外因についてはこちらの記事もお読みください → 梅雨の季節と湿邪(しつじゃ)

 

東洋医学では季節と季節を繋ぐ時期を土用と言いい、日本の梅雨時期は、春と夏を繋ぐ土用といいます。

他には、夏から秋、秋から冬、冬から春の間にも土用がありそれぞれに違う外因があります。

 

雨が多い梅雨時期は、湿邪に侵されやすい時期になります。

この時期の土用は、湿気の熱が停滞し、身体も水分を帯びて、身体の中を巡る血氣水の流れが、

停滞しやすい時期になります。

 

そして、この時期に起こりやすい身体の症状としては、

 

☑ むくみ

☑ 腹痛

☑ 腹が張る

☑ 消化不良

☑ 身体が重い

☑ 食べても物足りない

☑ 足が萎えて、力が入らず歩行しにくい

☑ 足の筋肉がつり、ふくらはぎに痛みを感じる

☑ 下痢

☑ 吐き気

☑ 腸が鳴りやすい(腹鳴)

☑ 倦怠感から、寝ることを好む

 

上記のような、症状を起こしやすい時期です。

このような症状の時には、鍼灸では、脾胃の経絡の滞りを除去して、血氣水の停滞を改善することを第一に考えます。

 

東洋医学では、脾胃は肌肉の主と言われております。

筋肉の働き自体は、肝胆が主ですが、身体全体を覆う皮下組織や筋肉自体は脾胃が主になります。

ですから、脾胃が弱ると四肢にだるさが起こり、過食になれば消化が悪いので、身重になりやすいのです。

 

また、腸が鳴りやすいのは、一見して悪いことではないように思えますが、これについては改めて別のブログにて

ご説明いたします。

 

土用(季節の変わり目)はバトンパス

季節の変わり目は、陸上競技のリレーでいうところの、バトンパスの瞬間みたいなものです。

後ろから来た走者が

「おい、ちゃんと握ったか?」

前の走者が

「おまえは、手を離したか?」

この何とも言えない、不安定なバトンパスの瞬間みたいなものです。

 

身体もどっちつかずの不安定期です。

 

暑い時期から寒くなるときと、寒い時期から暖かくなる時期は、外因(の環境によってもたらされる病の原)も大きくなりやすいのです。

日頃からのちょっとした不調を見逃さず、土用の時期にしっかり身体を労わることで、次の季節にバトンをつなげるために大切とになります。

 

余談ですが

一番身体に悪い条件の土用は、「夏から秋」と「冬から春」の二つの土用と言われています。

両時期とも、冷暖房装置によって体力エネルギーを消耗し、自律神経の温度調節がうまく機能できなくなってしまいやすく、寒暖の変化が大きい時期だからです。

 

どうぞ皆さま、ご自愛くださいませ。

 

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