東洋医学の「五臓(と六腑)」

2020.12.24

こんばんは!

東京の荒川区東尾久にある ふくろう針灸院 併設 整体ふくろうです!

 

今日は東洋医学で良く耳にする「五臓(ごぞう)」について書いていきます。

「五臓」というのは東洋医学において人間の内臓を言い表しており「肝(臓)」「心(臓)」「脾(臓)」「肺」「腎(臓)」の事を指しています。
病院などで言われる肝臓や心臓とは少し違い、東洋医学の概念の話になってきます。

 

では、それぞれの働きを説明していきます。

 

【肝】
肝は、身体にとって有害な事(ストレスなど)を防ぐ為に思惟活動(思考、考え)の中心で、血液の貯蔵と血流量の調整なども行っています。
この「肝」が弱ると、

・体調不良が増えたり、精神活動が落ちぼんやりしたり、無気力になる
・筋骨の痛み、筋肉のひきつれ、巻き舌などの筋のすべての症状
爪の症状(爪が柔らかかったり、割れやすい)
目の症状(かすみ目、めまい、ドライアイ)
イライラする

などの症状が出るとされています。

 

【心】
心は、精神の中枢であり、すべての生命活動の中心とされています。また、血流循環にも大きく関わり「肝」は調整の役割を、「心」血液を流すポンプの働きをしています。
この「心」が弱ると、

・動悸、胸苦しさ、意識の昏迷など心臓に関わる症状
・恐怖、不眠、うわごと、よく悲しんだり、笑いが止まらなくなったりと精神状態の乱れ
顔色が、青白く光沢が無い、薄黒い、青紫色

などの症状が出るとされています。

 

【脾】
脾は、飲食物を消化、吸収、運搬と、体の水分の(体液)運搬に関わっています。また、血液が外に漏れないようにする働きもあります。
この「脾」が弱ると、

・腹部膨満感、腹鳴、下痢、消化不良、食欲不振などの消化器症状
・むくみ、下痢、小便の量・回数の減少などの水分に関わる症状
・血便、女性では月経過多、子宮出血
・痩せる、四肢の脱力感、唇が青白い

などの症状が出るとされています。

 

【肺】

肺は、東洋医学の「気(酸素や栄養など)」、「血」の運搬が主に行っており全体の循環に関わっています。また、気温や体温の変化をした時に調節する作用(汗をかいたり、身体を震わせたり)を持っています。
この「肺」が弱ると、

・せき、鼻の症状(鼻づまり、嗅覚異常)呼吸困難、などの呼吸器症状
・体力がなくなって疲れやすい
・体温調整が効かなくなって風邪を引きやすい

などの症状が出るとされています。

 

【腎】

腎は、生まれた時から持っている栄養を貯蔵しており、身体の成長発育(骨や脳、生殖器など)や水分代謝に関わっていると言われています。
この「腎」が弱ると、

成長、発育の障害
のだるさ、手足に力が入りにくくなる
骨折しやすい
思考力低下物忘れ、めまい
・耳鳴り、耳が遠くなる、老人性の難聴などの耳の症状
・遺精、早漏、精液不足、性欲減退などの生殖器症状
・下痢、便秘、尿量減少、むくみ、などの水分に関わる症状

などの症状が出るとされています。

 

併せてこちらもお読みください
東洋医学の「五行」

 

(追記2021/3/25)

加えて「心包」もというものがあり、「心」を包んでいるものとされています。

「心」に問題が起きる前に「心包」が守っているとされ、「心」と同じく五行の「火」の性質に分けられています。

 

また、この五臓と密接に関係してくるもので「六腑」というものがあります。

「六腑」は「胆 小腸 胃 大腸 膀胱 三焦」の六つです。

この六腑は、五臓に栄養(エネルギー)を送っており、そのエネルギーを五臓で貯蔵し体が健正常に動くように働いています。

五臓   六腑

(木)肝  →  胆
(火)心  →  小腸
(土)脾  →  胃
(金)肺  →  大腸
(水)腎  →  膀胱
(心包   →  三焦)

※あくまでも東洋医学の概念であり、実際の臓器とは別のものです。

五臓六腑(東洋医学的な見方では、心包を含めると実際は六臓六腑)の五臓は「陰」六腑は「陽」の属性があり、この関係を「表裏関係」とも呼ばれており、密接に関わっています。

このバランスが良い時は健康で、バランスが崩れた時に体調が悪くなったり、病気になったりすると言われています。

以上で、五臓と六腑の説明は終わりになります。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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