こんにちは！

東京の荒川区東尾久にある　ふくろう針灸院　併設　整体ふくろうです！

今日は、春になって何だかイライラするなぁ…という方に、イライラを東洋医学的な考え方で説明したいと思います。

『東洋医学的に見たイライラの原因とは』

・　怒ったり、焦ったりして余計にイライラしてしまう。

・　子供のすることにイライラしてしまいつい怒鳴ってしまう。

そんな状態に最近なっていませんか？

これは、季節が冬から春に変わり、春の気である肝臓の気が生理作用に変調をもたらしているからと東洋医学では考えます。

肝臓系の生理作用が亢進すると、精神作用の変調をきたし、イライラしたり、焦ったりする気持ちになります。これを別の言い方をすると「肝実【かんじつ】（肝臓が実する）」と言います。

春の陽気で温められた筋肉が熱を帯びて、余計にたまった熱が身体を上昇し、上半身に熱を生じさせます。

良く漫画で頭に血が上ったキャラクターが、赤くなった顔で頭から湯気を出して怒っているように描かれますが、まさにあの状態です。

『肝臓が実するとは』

では、肝臓が実するとはどのような状態なのでしょうか。

それは、肝臓の正常な状態を「０」と考えると、正常な状態よりも肝臓が働き過ぎて「３０」や「５０」とプラスになっている状態を実と言います。いわば、肝臓がオーバーヒートを起こした状態です。

このような状態になると、「上実下虚」（じょうじつかきょ：頭がのぼせて足が冷たい状態）を引き起こします。

『イライラは肝臓が実の時だけに起こるでしょうか』

単純に肝臓が動きすぎているときだけにイライラが起こるかというと、それだけではありません。

肝臓の機能が低下し沈静状態である場合「－３０」や「－５０」といったマイナスになっている場合（実に対して虚（きょ：エネルギー不足）でも、正常な状態である「０」に戻そうとする働きが生じますので、一生懸命機能しようと動き、肝臓が亢進状態になります。

なので、肝臓の状態が「０」である正常な状態からプラスになっても、マイナスになってもイライラした感情が起こるということになります。

『怒りとは何か』

「怒り」というのは肝臓の生理作用の一つではありますが、肝臓の正常な状態ではありません。

肝臓の機能が亢進している状態もしくは、肝臓の機能が低下しておりそれを正常な状態に戻そうとする時に過剰に起きる感情です。
正常な肝臓の働きはというと、積極性・進取性（みずから進んで物事に取り組む姿勢）・慈愛性・発展性を発する状態になります。

正常な状態では、ストレスを肝臓が受けても受け流します。
よく「怒り」は行動力の原動と言われますが、正常な肝臓の働きではなく、積極性が大いに亢進した状態と言えます。

ですから、一定の成果を上げることができても、肝臓と関係する器官にストレスを与えている状態になります。

『肝臓と関係する身体の組織とは』

肝臓と関係する組織・器官は、主に筋腱組織・神経組織・皮膚組織・爪・眼などに影響を与え、知覚・運動・血液代謝・発熱・栄養代謝・解毒に関与しています。

肝臓が亢進状態になると、身体の症状としては、筋けいれんの様な症状が出ますし、筋肉がつったり、目の遠近調節が上手くいかなかったり、易疲労といって、すぐに体が疲れたりといった症状が出ます。

『最後に．．．』

このようなイライラが治まらない時や、頭に上った熱が下がらないといった症状が出たらどうするかを説明します。

手の甲の親指と人差し指の間の股の部分に「合谷（ごうこく）」というツボがあります。そこをギューッと５秒押したら離すを３回してみましょう。
両手の合谷を押してみて痛みが強い方の合谷を押してみましょう。

また、足の冷えが気になる方は足首周りをカイロで温めるか足湯をお勧めいたします。足湯をすると頭に上った血液や気が足元に降りてきますので、上半身と下半身のバランスが整います。そうする事で気分も落ち着きイライラを解消できます。
PMS（月経前症候群）でイライラがある場合も、下腹部を温めながら足湯をされると、効果的です。

上記の症状以外にも、『春先は草木と一緒で、病が芽吹く』と言われています。「胃が痛くなる」「めまいがする」「頭痛が出る」など、一人一人症状は十人十色です。

お身体の気になる症状・不調などがございましたら、お気軽にご相談ください ^^

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