東京の荒川区東尾久にある ふくろう針灸院 併設 整体ふくろうです!
唐突ですが、薬膳の考え方で「医食同源」という言葉があります。
病気を治す薬も、日ごろから食べる食べ物も、根源は同じであり、食事を気を付けることが病気の予防や健康増進に繋がる、という考え方です。
このことから、暦では秋を迎えている今に取るとよい食べ物について書いていきます。
食材にはそれぞれの性質があり、大きく分けると3種類に分けられます。
・体を温めるもの(温、熱)
・体を冷やすもの(涼、寒)
・温めすぎず、冷やしすぎず体に優しいもの(平)
(※細かく言うと、温める作用と、冷やす作用のあるものの中でも、強いものと弱いものもあるので本来は5つではありますが、ここでは省略させていただきます。)
夏なら夏のものを、秋なら秋のものを、各季節の味覚とされるものを取ると良いなどと言われます。
それは、その季節に合った性質をもつ食材が多いためと言われています。(例外もありますが…)
さつまいも ~ 疲労、胃弱、便秘、食欲不振 など
ながいも ~ 疲労、食欲不振、息切れ、から咳、肌荒れ など
ナッツ類 ~便秘、ストレス、老化防止、肌荒れ、むくみ など
白米 ~ 食欲不振、吐き気、胃もたれ、お腹の張り など
落花生 ~ から咳、乾燥肌、便秘、食欲不振、胃もたれ など
さんま ~ 疲労、食欲不振、ストレス、肩こり、頭痛、冷え性、貧血 など
他には、かぼす、ぎんなん、チーズ、豚肉 などが良いです。
これらに関しては、平(温めすぎず、冷やしすぎず体に優しいもの)の性質のものになるので、自身の気になる症状に合わせて取ると良いかと思います。
秋の味覚で代表としても挙げられる「柿」。
これも良いとされるものではありますが、注意が必要です。
それは、柿は体を冷やす作用のある「寒」(体を強く冷やすもの)の性質があります。
胃腸が弱い人、冷え性、産後、貧血などがある方は避けたほうが良い食べ物となります。
しかし、柿には二日酔い、咳、のどの渇き、むくみ、などに良いとされているものになります。
絶対に摂取してはダメ!…ということではなく、少し食べたり、体を温める作用のあるもの(または、実際に温かいもの)と摂取することで「寒」の性質が抑えられるので、気を付けていれば大丈夫です。
それぞれの季節によっておすすめする食材・食べ物は変わってきます。
例えばですが、「かぼちゃ」
かぼちゃの収穫時期は夏から秋にかけて。しかし、旬は秋から冬。そして、冬至にはかぼちゃを食べるという風習。
…どこで食べるのが正解?良いの?
薬膳の観点で言えば、「夏」の食材となります。
しかしながら、弱く温める作用(温)があり、疲労、風邪、冷え、夏バテ、食欲減退、などに良いとされているので、秋に食しても良いものではないかと個人的には思います。
また、栄養価の高い食材だったため、昔の風習で「冬至にかぼちゃを食べる」となったのではないかと推察します。
こういった、収穫時期、旬、薬膳の観点などで変わっているので「○○(食材の名前)、薬膳、季節」と調べて、どの季節の物か調べてみると良いと思います。
旬の物を食することは、その季節を病気や不調にならずに乗り切る事、次の季節に移り替わる時の準備を行うことになります。
まだまだ暑い季節ではありますが、夏の物、秋の物を食して季節の変わり目に備えていきましょう。
気になる症状がありました、お気軽にご相談ください。^^
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