不眠症

2023.11.09

こんばんは!

東京の荒川区東尾久にある ふくろう針灸院 併設 整体ふくろうです!

本日は、「不眠症」について書いていきます。

 

睡眠が必要な理由

人は、人生のうち3分の1は寝ています。これは、睡眠によって「休ませる」「回復させる」「成長させる」「修復する」といった心身を維持していく事に必要な事を行っているのです。

疲労回復、ストレス緩和、脳や身体の休養・成長、記憶の固定、感情整理などが寝ている間に起こります。

 

しかし、この睡眠が不足していくと、休ませることや修復・回復させることが出来ずに、様々な心身の不調が表れていきます。

免疫力低下、仕事の効率低下、判断力の低下、記憶力の低下、日中の眠気、疲労感、集中力・注意力低下、イライラしやすい、などがあります。

それ以外には、うつ病、認知症、生活習慣病、循環器障害、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常、心臓病、脳卒中などの病気に罹るリスクが上がると言われています。

 

 

不眠症の定義

不眠症とは

・寝るまでに時間がかかる「入眠困難

・眠りにつくが途中で目が覚めてしまう「睡眠維持困難

・朝早くに目が覚めてしまいそのまま眠れない「早朝覚醒

いずかれの症状があり、日中の活動時間帯に何らかの問題があった場合不眠症といわれます。

 

睡眠不足の原因

現代の生活スタイルでは、テレビ、インターネット、スマートフォンの普及により目に入る光刺激が増えたこと、夜遅い仕事、勉強などによって、夜型の生活スタイルに変化していること、ストレスが多いこと、などにより睡眠時間の短縮と質が低下してしまいます。

他には、カフェインの摂取、身体的な原因(就寝時の痛み、かゆみなど)、精神的な原因、薬の副作用などにより、体内時計としての役割のあるホルモンの分泌や自律神経の乱れから、睡眠不足や不眠症に繋がっていってしまうのです。

また、寝れなくなってしまったことで、「寝れない」ということを考えてしまったり、中途覚醒時に時計を見て「これだけしか寝れていない」と睡眠時間を気にしてしまいます。そういった形で自分の睡眠が良くないと考える事も睡眠不足・不眠症の原因となります。

寝れてないからといってそのことを考え悩んでしまうと尚更良くないので、あまり考えないように意識するか、お医者さんに相談するというのも大事になってきます。

 

睡眠に関わるホルモン

眠気が引き起こされるのは、「メラトニン」というホルモンが関わっています。このメラトニンは睡眠促すホルモンとされており、日光を浴びると一度リセットされます。

日光を浴びてから14~16時間後に分泌され眠気が来る様になっているため、規則正しい生活をし、朝起きた時に日光を浴びる事が良い睡眠に繋がるとされています。

 

睡眠の質を作用するレム睡眠とノンレム睡眠

入眠中には、90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返しています。

レム睡眠は、脳は働いていますが、体を休ませている状態です。この時に、記憶の定着や脳で思考の整理がされ、思考力の低下や精神的に不安定にならないようにしています。

ノンレム睡眠は、脳を休め、体内の機能修復、免疫機能を上げるといった事が起こっています。この時には身体活動は行われており、寝返りをうったりして身体への負担を分散し疲労回復に努めています。

レム睡眠も、ノンレム睡眠も片方だけでは良い睡眠とならないため、どちらの状態にもなっている事が大事なのです。

 

睡眠の質を上げるために

・朝日を浴びる  …(体内時計のリセット)
・寝る前の筋トレや激しい運動はしない  … (ヨガ、ストレッチなどのリラックスすることはok)
・リラックスする環境で寝る  …(室温、湿度、明るさ、音など、副交感神経を優位にする)
・寝る2時間前に入浴を済ませておく  …(体温が上がりすぎていると眠れない。体温が下がり始めるときに眠気が来る)
・テレビ、パソコン、スマホなどもできる事なら2時間前までに  …(ブルーライトなどの光刺激によって脳が昼間と錯覚を起こしてしまう)
・カフェインを取らない  …(覚醒、興奮作用のあるものなので、寝る前に摂取すると脳が起きてしまう)
・寝る前にお腹がすいた時には、温かい食べ物を少しだけ …(空腹で眠れないのも困るが、たくさん摂取すると消化をするためにエネルギーを使うので睡眠の質が落ちてしまう)
・ハーブティーやホットミルクがおすすめ …(リラックス効果が期待できる)

 

良い睡眠は、時間が長ければ良いというわけではありません。

極端な場合ですが、3時間睡眠だけど良く寝たという実感もあり、すっきりと起きられる、活動の時間帯に問題がなければ良い睡眠といえます。

逆に、8時間睡眠が取れていても、寝ている途中に起きてしまったり、起きてもすっきりしない、活動時間帯には集中力が落ち、眠気に襲われてしまっている場合は良い睡眠とは言えません。

時間だけではなく、睡眠の「質」も大事となってくるのです。

 

不眠症以外にもある病気

睡眠が取れている場合にも突然、日中に睡魔に襲われる、「ナルコレプシー」や「特発性過眠症」などの病気もあります。

他には、入眠中に呼吸が一時的に止まる「睡眠時無呼吸症候群」というものもあります。

規則正しい生活をしているのに、日中の眠気がとれない、気になる、という方は、一度お医者さんに相談、診察する方が良いかと思います。

 

睡眠と鍼灸

鍼灸は良い睡眠を取る為には有用だと感じています。

それは、鍼灸によって身体的に緊張を緩和することで副交感神経が優位になり睡眠の質が上がるからではないかと考えます。

データや論文が正確にあるわけではないですが、受けた方からは「良く寝れた」という話や「寝起きがすっきりした」という話を頂いておりますので、疲労感が取れない方や睡眠の質が良くないと感じる方は一度試してみるのも良いかと思います。

 

気になる症状がありました、お気軽にご相談ください。^^

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