東洋医学と睡眠

2023.12.21

こんにちは!

東京の荒川区東尾久にある ふくろう針灸院 併設 整体ふくろうです!

東洋医学の睡眠(不眠)について書いていきます。

 

睡眠は東洋医学的には「心」「肝」「腎」との関わりが強いとされています。

中でも、「心」に関わることが多い為、精神的なバロメーターとして有効と言われています。

睡眠時間だけではなく、熟睡間や起きた時の爽快感などを目安に総合的に判断していきます。

 

不眠の症状

睡眠の質
・睡眠時間が少なかったり、寝るのが遅い(気虚、血虚)
・興奮して寝れない、考え事をして寝れない、入眠困難(肝気鬱、肝火、陰虚内熱)
・あれこれ心配、不安で寝れない、何となく寝れない(心脾両虚、腎陰虚、肝腎陰虚の虚熱)
・食後すぐに眠れない(胃気不和)

寝つき
・すぐに目が覚める(心血虚、肝血虚、腎陰虚、肝腎陰虚)
・寝つきが悪いが、寝てしまえば起きない(肝気鬱)

夢の内容
・不安・心配の夢(心血虚)
・焦り・緊張の夢(肝血虚)
・夢は見るが忘れる(腎陰虚)

こういった睡眠の症状から、五行のどこが悪いのか、全体のバランスが崩れているかを判断していきます。

 

 

4タイプ別

    • 心脾両虚…過度の思慮により心脾を損傷、営血が虚し心神が栄養されない(エネルギー不足)
      特徴:夜になってもなかなか寝付けない、心悸、健忘、汗が出る、精神的疲労、顔に艶が少ない、ちょっとした物音で目が覚める。など

 

    • 胃腑失和…飲食の不摂生で脾胃の働きが調和しなくなると湿が盛んになり痰が鬱滞して熱が生じると上って心神を妨害する(エネルギーの循環不良)
      特徴:ぐっすりと眠れない、心の底で悩む。 もやもやしてすっきりと寝れない。食後すぐで苦しくて寝れない。など

 

    • 陰虚火旺…日頃の不摂生により腎を傷つけ、腎虚を消耗すると腎水が心火を調整できず心腎不交となる(体の冷却機能が弱い)
       特徴:寝てもすぐに目が覚める、手のひら・足裏が熱い、胸やけ、イライラ感、驚悸、盗汗、口やのどが渇く、頭暈、耳鳴り、腰がだるい、健忘。など

 

    • 肝火上炎…抑うつや怒りによって肝火が上って心神を妨害すると、心神が落ち着かない。肝気鬱から変化する(のぼせ、オーバーヒート)
       特徴:頭暈(ずうん)頭痛、興奮して寝れない、考え事をして寝れない、寝つきが悪いが寝てしまえば起きない。など

 

不眠症と鍼灸

不眠症、睡眠の質が悪いということが主な訴えでも、その裏には隠れている心身の状態や症状、精神的な事、ストレス、自律神経の乱れなどがあります。

そういった事も考えつつ、鍼灸で身体の状態を整えたり、東洋医学的な視点なども含めたアプローチをする事で症状改善の手助けができるのではないかと思います。

鍼灸を受けてすぐに不眠症が治る!というよりも、体質が改善することで、徐々に睡眠の質が上がり不眠症の改善に繋がると考えます。

 

寝る時に気を付ける事

寝れない時には、手足末端の冷えが強かったり、のぼせる感じがあったりと循環が悪くなっている事が多いので、足先を温める(もしくは冷やさない)ようにしましょう。

寝るときに靴下を履いてしまうと熱の調整をしている足裏を塞いで逆に寝れなくなってしまうので、レッグウォーマーなどで、足首・ふくらはぎを温めるようにします。

他には、朝に日光を浴びる事、適度な運動、胃腸に優しい温かい食べ物、ストレス発散などもお勧めです。

良ければこちらの記事もご覧下さい → 不眠症

 

 

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。^^

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